ベテランから真の専門家へ

我が国において、最も恐ろしい生活習慣病は糖尿病と言われています。
尿というからには泌尿器の病気のように考えがちですが、実際には血液中の糖分が増加する病気であることは、
既に看護師として働いている皆さんであればご存知のことでしょう。

糖尿病が発症する原因は様々ですが、一番多いのは生活習慣によるものです。
これは、逆に言えば生活習慣を改善しさえすれば病状も回復するということになります。
患者さんに看護師の立場から、普段の生活についての指導を行ったり相談を受けたりすることも多いと思いますが、
最近ではより専門性の高い糖尿病治療のエキスパート資格があります。
それが日本糖尿病療養指導士です。これこそ、まさに糖尿病における真の専門家と言えるでしょう。

やたら長い名前な上に、最近まであまり馴染みのなかったこの資格ですが、この資格を持っている指導しとはいったいどういうものなのでしょうか。
それは、糖尿病とその療養指導における幅広い専門知識を持っている人のことです。
その知識を生かしてた上で患者さんの日々の生活を鑑み、自己管理を促すことによって病状の回復を援助するのです。
糖尿病の治療において、最も重要なのは医師の治療や看護師の看護ではありません。
何よりも重要なのは患者さんが主体的に日々の生活を改善することです。
日本糖尿病療養指導士は、こうした患者さんの手助けとして、自己管理の行き届い療養をするために指導を行うのが仕事です。
この資格の認定試験を受けることができるのは、看護に関連した医療系の何らかの資格を持っていることです。
具体的には看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、准看護師、栄養士です。

これらの資格を持っている人で、かつ定められた条件を満たす医療機関において、
継続して2年以上糖尿病療養指導を業務として行なっていることが必須となります。
また、この期間内に糖尿病療養指導を10例以上経験していなければなりません。
これらの条件をクリアした上で、さらに認定機構の講習会を受講し、受講修了証を受けとらなければなりません。
是非、熟練の看護師さんに挑戦してもらいたい資格です。
転職を考える前に、一度考えてほしいですね。

平成25年6月時点でのこの資格の保有者数は、わずか17,651人。新たな1名となるに値する有意義な仕事だと思いませんか。
合格率は約87%なので、例えば正看護師試験の合格率とそれほど大きな違いは無いですね。
認定の有効期間は5年間で、5年ごとに更新手続きをしなければなりません。その際、更新者向けの講習会を受ける必要があります。

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